君が好きなんだ!!園子温監督応援! 委員長のウルトラシネマ③「愛のむきだし」満島ひかり編
委員長のウルトラシネマ③
「愛のむきだし」満島ひかり編
目次
前回は園子温監督について紹介しました!
「愛のむきだし」の話どこいったんだ!!!!!
すいません・・・
園監督への思い入れが強すぎました
今回はちゃんと愛のむきだしを紹介します
この作品は究極の恋愛映画です!!!
僕が園子温監督を好きになるきっけかになった映画です
非情にクセがすごいです
ただ虜になれば、もうこの映画から離れられないはず!!!!
公演時間もクセがすごい
なんと237分(4時間弱)
途中でトイレ休憩を挟む、映画としては珍しい構成
しかーーーーーーし
まったく飽きません、一瞬で終わった
ってくらいの感覚です
この映画の魅力は今をときめく3人の共演!
主要登場人物3人満島ひかり、西島隆弘、安藤サクラがホントに素晴らしい!!!!
何より、園監督の3人のキャラクターの演出がいい
今回は物語の主役ヨーコ(満島ひかり)
について語ります
愛のむきだし 概要
『紀子の食卓』が世界的に高く評価された園子温監督が、実話をベースに描く究極の純愛物語。幼少時に母親を亡くし理想の女性像を追い求める主人公を、人気グループAAAの西島隆弘が熱演。ヒロインに『プライド』の満島ひかり、彼らに近づく新興宗教団体の女に『風の外側』の安藤サクラがふんするほか、渡辺真起子、渡部篤郎ら実力派が脇を固める。カリスマロックバンドのゆらゆら帝国が、初めて映画に楽曲を提供しているのも話題だ。
シネマトゥデイ (外部リンク)
敬虔(けいけん)なクリスチャンの家庭に育ったユウ(西島隆弘)は、ある出来事を境に神父の父(渡部篤郎)に懺悔を強要され始める。父の期待に応えようと、懺悔のために毎日罪作りに励むうちに罪作りはエスカレートし、いつしかユウは女性ばかり狙う盗撮魔となっていた。そんなある日、運命の女ヨーコ(満島ひかり)と出会い、生まれて初めて恋に落ちるが……。
監督
園子温
脚本
園子温
原案
園子温
出演者
西島隆弘
満島ひかり
安藤サクラ
尾上寛之
清水優
永岡佑
広澤草
玄覺悠子
中村麻美
渡辺真起子
渡部篤郎
綾野剛
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童貞男子の憧れヨーコ
この映画を見て、委員長は満島ひかりの大ファンになりました!!!!
何より彼女が素晴らしい!!
この作品が今や演技派女優となっている彼女を
スターダムに伸し上げたと言っても過言ではない
まず大前提にかわいい!!!
っというより園子温監督は女優を可愛く撮るのが本当にうまい
この作品における、満島ひかりはダントツで可愛く感じる
園監督は男のツボがよくわかっている
男ってパンチラ好きだよねーーーー
いやいや、別にパンチラがあるからいいと言ってるんじゃありません(笑)
たしかに、女優のパンチラは反則的な武器ではある
でも、それだけ流すとAVみたいになっちゃうでしょ(笑)
そうなっていないのが
園監督のすごいところなのだよ
ヨーコのパンチラはエロいというよりは
ドキッとするようになっている
要は小学生の頭で妄想するような範疇に収めているということ
まずパンツは一貫して白だということ
見え方も回し蹴りとか風とかね(笑)
後半は割と露骨になっているが
それは安藤サクラの登場によって意味合いが変わる(後述します)
ヨーコという存在は
小学生のガキの憧れを具現化している
運命の女ヨーコ
まず設定上、マリアをずっと探していたユウが出会った運命の女
ってわけなので、ヨーコが魅力的でなければ、この物語の軸がブレる
ヨーコ(満島ひかり)魅力は終盤までキープできており
この物語が終始飽きない
なぜか・・・この映画の良し悪しは序盤で決まている
男に興味がない、というより嫌いというヨーコの設定が鍵だ
序盤のシーン
女帝サソリに扮したユウはたまたまヨーコを助ける
サソリを女性だと勘違いしたヨーコはサソリを好きになる
ユウはヨーコと出会った瞬間この顔を見たのだ
この顔一発で「好きになる」
そうさせる演出、演技が素晴らしい
基本的にはユウの視点で物語が進むので
ここで観客が「ヨーコを大好き」
とならなければ物語に乗ることができないが、しっかり観客を落としている
どうしてか・・・・・
ギャップだ
喧嘩のシーンからの流れであるが、
格闘からのギャップが素晴らしい
演出もいいが、サソリと喋っている時のヨーコの顔、喋り方、完璧だ
裏表なく、純粋にサソリに憧れている、という表現ができている
このヨーコの芝居に少しでも嘘や作り笑顔が見えれば
この物語は終わりなのだ
サソリは本当は男ということは観客はわかっており
「男嫌いなのに、本当は男のサソリに恋をしてしまった」
という恋の不条理さに観客は落ちる
睨まれても、嫌いにならない
この作品の肝、それは「ユウは何があってもヨーコを追い続ける」というポイント
離れれば離れるほど近づきたくなる
一見、ストーカーみたいな話だがそれこそ愛だ
というのがこの映画のメッセージ
ちなみにヨーコのユウの父に対する愛もしつこい
ヨーコが魅力的であればあるほど、この仕掛けはハマる
それは前述の部分で成功している
次は持続
ヨーコとユウは親同士が結婚したことで共同生活を共にすることになるが
ヨーコは男嫌いなのでユウをめちゃめちゃ拒絶する
この拒絶は終盤に待ち受けるスーパークライマックスのために必要なのだが
ポイントはどこまで、どれくらいの拒絶に収めるかだ
ここで最もやってはいけないのは、拒絶が強すぎて、観客とズレてしまうこと
観客がヨーコに嫌悪感を持ってしまう
ユウがストーカーに見えてきて引かれる
これをやると物語は退屈になる
しかし、拒絶がぬるいとそれはそれでギャップがつくれない
非情に難しい・・・
だからだいたいの恋愛映画は女性が男性に擦り寄るという手法を取る
それはイケメンが出しやすいから、というより、観客にコミットしやすいから
という理由がホントのところな気がする
しかし!!!
園子温、満島ひかりはその線引きを完璧にこなした
まず演出面で言えば、サソリという存在だ
サソリ=ユウなので、ユウがサソリになって電話したりすることで
ヨーコがユウに対してもこうなってほしいという願望が持続する
なにより、満島ひかりの変化の芝居
ユウと話している時とサソリと話している時のギャップが凄まじいので
願望が持続する
そして、満島ひかりのギャップの芝居
ユウ=嫌い
サソリ=好き
という構図がハッキリしている
別人かというくらい、態度が違う
ここまでやると観客はイラつかない
裏表があるというより、
正直者という印象になるからだ
助けてあげたい存在
物語の中盤から安藤サクラ率いる
カルト宗教組織にヨーコは家族と共に洗脳されていく
この展開は園監督の得意分野、カルト教団の悪夢だ
物語的にはいかに
ヨーコを救え、ユウ!!!!!!!!
と観客に思わせるかどうかが鍵
救ってあげたいと思わせるためには
「迷い、虚無」を表現する必要がある
ヨーコが「この団体に教えは正解なのだろうか」
っと少しでも思っているような雰囲気に見えないと観客が救いたいと思えない
とはいっても、それを口に出すと救う意味がないので
どこか所在無さを、さりげなく表現する必要がある
まあそれが洗脳なのだが(笑)
完璧ですわ
このシーン何回見たか(笑)
ああ、もう駄目だ・・・・
って諦めたくなるくらいの洗脳っぷり
しかし、そこには救いたくなるような虚無さも備わっている
ヨーコは俺が何とかするしかない
っと男性の観客はみんな思っただろう
まとめ
ここまでの演技の積み重ねが
スーパークライマックスの伏線になっている
細かい演出、演技によって観客を飽きさせない
まさにプロフェッショナルだ
満島ひかりは視聴率が取れないとか言う人がいるが
それは暗いドラマの暗い役しか回ってこないからだ
本来の得意分野はエキセントリックな役だ
こういうのをゴールデンで満島ひかりにやらせてください!!!!!
愛のむきだしの満島ひかりは素晴らしかった!!!
だが、もちろんこの話の展開を成立させるためには
ユウの力は超大事だ
次回はユウ(西島隆弘)について考察します
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それでは、シュワッチ!!